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うつ病が招くからだの病気

うつ病は精神にも身体にも様々な症状が現れますが、うつ病の影響はそれだけに留まらず他の病気になるリスクを高めます。

うつ病の原因は脳にあり、脳内の神経伝達物質の一つであるセロトニンが深く関与しています。
このセロトニンやうつ病時に増加しやすいストレスホルモンの生理作用によって体に様々な不調が表れます。

  • 高血圧
  • 高コレステロール
  • 心臓の拍動リズムの変化
  • 血液凝固系の異常(血液がドロドロしやすい)
  • 免疫機能(体を細菌やウイルスなどの外敵から守る働き)の低下
  • 高血糖

また、うつになったときに見られがちな生活習慣の変化によって、上記の生理的な問題をより大きくしやすくなります。

  • 喫煙の増加
  • 飲酒の増量
  • 栄養の偏り(高カロリー、高脂肪の食品に偏りやすい)
  • 運動不足

これらの不調や要因が重なり、うつ病になるとリスクが高くなるとされる病気には、虚血性心疾患、脳梗塞、糖尿病、ガン(?)などがあります。

うつ病と高コレステロール・高血糖

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)は心臓へ栄養を送る冠動脈が詰まってしまうのが原因です。
うつ病時に起こる生理的変化として、血中のコレステロール値が上昇すると血液はドロドロになり、また、高血圧や高血糖を合併すると動脈硬化(血管壁の弾力性の低下)が進みやすくなり、血管がさらに詰まりやすくなります。
冠動脈の狭窄の程度が軽い場合は胸部に痛み(狭心症)が起き、重い場合は、発作(心筋梗塞)が起こります。
脳の血管が詰まると脳梗塞が起こります。

うつになると分泌されやすいストレスホルモンにはインスリンの作用を弱くする働きがあります。
インスリンの主な役目は血糖値を下げることなので、インスリンの作用が抑制されると高血糖になりやすくなり、糖尿病のリスクが高まります。

うつ病とガンのリスク

ガンのリスクに関しては、現時点ではうつ病はリスクらしいという段階で、実際にどの程度危険なのかは定かではありませんが、うつ病になるとガンのリスクが高まるという研究報告は幾つかあります。
その根拠としては、うつ病時に免疫機能が低下して体内のガン細胞を見つけて退治しにくくなる事や、うつ病にありがちな生活習慣(運動不足、高脂質の食事、喫煙の増加など)が挙げられています。

うつになると体に様々な悪影響がありますが、うつ病は決して稀な疾患ではなく、誰でもかかってしまう可能性があります。
早期発見、早期退治が大切なのは言うまでもありません。
うつ病のサインは是非、見逃さないようにしたいものです。